ちゃる記(^^)

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【具体例つき徹底解説】ニュージーランドの教育制度!中学・高校・NCEA編

ニュージランド教育制度

こんにちは。ちゃる(@chalu_ki)です。

今日はちょっぴり寝坊しました。といってもどこに行くわけでもないので、「あ寝すぎた。」程度で済みます。あー会社辞めたよかった。ほんとダメ人間化してるw

さてさて。今日はニュージーランドについて書くことにしました。

ニュージーランドの高校の授業って本当自由なんです。これに慣れちゃうと、日本の高校が軍隊のように感じます(笑)

ということで、今回はニュージーランドの中学高校の特徴をまとめます。加えて、全国共通学力試験NECAを自分の成績を具体例にし、徹底解説します。

 

しばしお付き合いください。

 

13歳から17歳までが1つの学校に!中高一貫制度!

まず、ニュージーランドの学校はほとんど中高一貫です。公立高の方が圧倒的に多いですが、もちろん私立高もあります。そのほとんどが、男女別で宗教系の学校になります。

学年の数え方にはyearを使い、year 11までが義務教育です。日本でいう中学校みたいな感じですね。ただ、年齢や学力的にはyear 11は日本の高校1年程度に相当します。

その後、year 12とyear 13の高等部には、大学進学をしたい学生のみが進学します。

ほとんどの学校にはyear 9(だいたい13歳)から生徒がいるので、year 9からyear 13まで、5学年が1つの学校にいるということになりますね。

 

写真クラスにドラマクラスまで!科目は自分でチョイス!

year 11からyear 13までの生徒は好きな科目を選択し勉強することができます。

ただ、ほとんどの学校ではyear 11 では英語、数学、理科の最低3科目が必須です。場合によっては必須科目が4個や5個になる場合もあります。そして、それ以外の科目は自分で選ぶ仕組みになっています。

学校によってチョイスは様々ですが、私のいた学校には音楽や体育の他にも、写真やファッション、ドラマや木材加工のクラスがありました。

何科目選ぶかは、学校と学年によって異なります。が、ほとんどの場合、合計6科目になります。

それは時間割が以下のイメージで組まれるからです。

時間割イメージ

よーく見て見てください。この時間割、規則的に組まれていますよね。

例えば、月曜日の1時間目の英語は、火曜日には2時間目に、水曜日には3時間目になるといった具合です。そして前日の5時間目のクラスは翌日はありません。例えば、火曜日の5時間目のチョイス1は水曜日にはなく、木曜日の1時間目にきます。

こうなると月曜日の1時間目にある科目(この場合英語)だけ、金曜日まで組み込まれることになるので、金曜日は1時間目に授業はなく、ここで調整をします。

これで、6科目全部が1週間あたり4時間勉強できるわけです。

この休みの1時間は学校によって異なりますが、どこかの曜日の1時間目か5時間目に調整されることが多いようです。この時間は生徒は登校する必要はありません。

 

休み時間は2回!クラス移動は生徒がする!

先ほどの時間割例を見てもらうとわかるように、休み時間は1日2回しかありません。1回目は2時間目と3時間目の間でインターバルと呼ばれ、30分ほど。この時間におやつを食べて小腹を黙らせます。ニュージーランド人にとってはおやつはパイとか、りんご丸ごととか、かなりワイルドですがw

そのあとは4時間目の後にランチが1時間ほどあるのみ。1時間目と2時間目の間、それから3時間目と4時間目の間は休みはないのです。ただ、この間に生徒は教室を移動します。移動中友達とおしゃべりできるので、日本のように10分休みがなくても特に問題ないのです。

先生が教室を移動することは、ほとんどありません。生徒がその先生の教室に行く。これが基本です。

 

飲食は基本自由。 

ニュージーランドでは授業中の飲食は自由なことが多いです。さすがに、ポテチを袋ごとむしゃむしゃしてたら、授業の妨げと思われるかもしれないですが、チョコを口に入れたり、お菓子を軽くつまむのは問題ありません。学校や先生の方針による部分ももちろんありますが。。もちろん飲み物を飲むのもおっけー。積極的に授業に参加していれば、何を飲んでいようが食べていようが全然気にしないのです。

 

なにしててもOK!!フリー時間!

学年が上がるにつれ、自分で選べる科目数が増えていくことがほとんどです。これは、次に説明する全国共通学力試験NECAの仕組みがあるからなのですが、year 13になると、ほとんどの場合、全ての科目が自分で選択したものになります。生徒によっては、6科目も必要なく、5科目で足りてしまうケースもあります。

そうなると、出てくるのがフリー時間!本当は自主学習にあてる時間なのですが、実際のところ学校にいなくても大丈夫。私もyear 13の時はこのフリー時間が1時間あったので、時間割にはかなり余裕がありました。

 

Year 11から開始!全国共通学力試験NCEAとは?

お待たせしました。

ニュージーランドの教育制度の自由度が高い理由は全てここにあります。

この全国共通学力試験、通称NCEAはyear 11からyear 13までの生徒が受けるものです。year 11でレベル1、year 12でレベル2、year 13でレベル3となります。レベル1は義務教育の終了試験、レベル2と3は大学受験に必要なものです。

レベル1から3までの仕組みを簡単にまとめたのでご覧ください。

NCEA概要

基本的には1年を通して単位を取っていく大学のシステムをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。どのレベルも合計80単位以上ないと合格できません。うち60単位はそのレベルの単位、20単位は1つ下のレベルの単位を持ち越すことができます。つまりレベル1をもっている生徒がレベル2を取得する時は、実質60単位を取れば良いのです。

単位ごとに評価がつけられます。例えば、1つの課題が4単位に値するとして、その課題でexcellentの評価をもらうと、excellent単位が4単位ゲットできます。最終的にそのexcellent単位が50単位集まると、全体評価もexcellentとなるのです。ちなみに評価はachieved→merit→excellentの順番になります。

1つの科目で年間20単位から30単位は取れるように、カリキュラムは組まれています。

 

【具体例】私の実際のNECA成績

私はyear 11の真ん中からニュージーランドでの学校生活をスタートしたので、 レベル1は受験していません。その後レベル2が取得できた時点で必然的にレベル1が取れた形になります。

やはり、いくら言葉で説明されてもイメージがつきにくいかと思うので、実際の私の成績を具体例として使ってしまおうと思います。

 

まず、レベル2の成績から。

NCEAレベル2成績

左側が選択していたコース。この時私は、レベル3の日本語のクラスも取っていました。せこいw 並んでいる数字が獲得単位数です。

例えば、一番上のドラマクラスだと、不合格(not achieved)の単位が5つ、achievedが9つ、meritが8つ、excellentはなしとなります。

合計獲得単位はレベル3の日本語と合わせて、118単位なので、レベル2は無事合格。その中でも、excellentの単位が合計55単位あるので、全体評価もexcellentになります。

ちなみに、科目によっては合格が不合格か、つまりachievedかnot achievedかのみの科目もあります。この中でいうとESOLと書かれている科目。これは第二言語で英語を学ぶ生徒専用の英語クラスなのですが、この科目のテストでmeritやexcellentを取ることはできません。(この部分は最後にまた説明します)

 

続いて、レベル3の成績。

NCEAレベル3成績

レベル3の時には、5科目しか選択していません。5科目で60単位は必ず取れると思っていたからです。結果、合計獲得単位は121単位でレベル3も無事合格。その中でexcellent単位が66あるので、全体評価もexcellentになります。

結局 year 12もyear 13もこのNCEAを取るためだけにあるので、合格できる見込みがあれば、選択する科目数を減らしても全然問題ないですし、テストも受かるのであれば授業に出なくても大丈夫なんです。実際私は、奨学金を取るためデザインと写真のコースに注力していたので、数学系のクラスはほとんど出てませんでした(笑)

 

ちなみに、科目別でも見てみます。レベル3の微分積分のクラスで見てみましょう。

NCEAレベル3科目別

これが1年で受けたテスト一覧です。

テスト番号が4桁のものと5桁のものがありますよね。これは先ほどちょっぴり出てきた、合格・不合格(achieved・not achieved)のみのテストか、merit・excellentが取れるものかの違いです。4桁のものが合格・不合格のみのもで、5桁がmerit・excellent対象のものになります。イメージとしては小テストと普通のテストみたいな感じですね。

科目によっては、この小テストしかない科目もあるんです(さっきのESOLがこれに該当します)。

種別のところのINとEXはInternalとExternalを表し、Internalは学期内テスト、Externalは学年末テストになります。

一番上の科目評価に注目してください。これは全体評価と同じで、一定の単位数をmerit またはexcellentで取るともらえるものです。この微分積分の科目評価はmeritでした。

 

まとめ

今回はニュージーランドの教育制度の特徴まとめをしました。

特に留学生にとってややこしいのが、このNCEA制度。私も最初は理解するのに相当苦労したので、この記事が誰かの役にちょっとでも立てばいいかなと思っています。

ニュージーランドの教育は基本とっても自由です。学校や先生によって、方針も、スタイルも異なることが多いのが特徴。お家で親が勉強を教える、ホームスクールというスタイルも認められているくらいですから。

自由の中では、本人の意思がとても尊重されます。科目選びから、授業の受け方に至るまで、自分で決め行動するのが大切と考えられているからです。

 

おまけ。ちゃるコラム。

 

いやーパソコンってすごいです。google様様です。

この記事を書いていて、

「あー具体例に、自分の成績情報があったらなー」とふと思ったんですね。

でも、

「いやいや、もう5年以上経っててそんな情報アクセスできないか。だいたい、ログインIDもパスワードも忘れてるし。」

って半分諦めで、NCEAのサイトを開いたら、、、

すでにIDとパスワードが入っていたんですよーー!その当時記憶させてあったみたいです。すごーーー。というわけで無事にアクセスできて、具体例が書けたんです。

パスワードの記憶ってすごいですよね。おかげで自分では全く記憶ができなくなりましたが(笑)これが消えたら、なんにもログイン出来なくなるのでは。。。恐怖です。

 

自分でいうのも何ですが、成績見返してて、当時は頑張ってたなーとしみじみ思いました。留学半年で、まだまだ英語もよく分からない状態から、よく現地の子と同じテストとか受けようと思ったなと。

今だったら「いやいや、絶対無理だわ」って挑戦すらしないと思うんですよ。でも結果、ちゃんと合格できたし(それも割と優秀な成績で)、大学だって行けたんです。だからやっぱりなんでもやってみるべきですね。

昔の自分から学びました。感謝です。

 

じゃあねん。